【旅館再生:考】 どうせ同じ物なら安いものが良い
多くのお宿が変革を迫られる時代が来ています。
スマートフォンの普及と共に、インターネットは更に身近になってきました。
この流れは継続します。
日経新聞に小売業での
『ショールーミング』が話題になっていると出ていました。
『ショールーミング』
= リアル店舗で実物を確認して、購入を決めたらネットで最安値を探す。
私も同様です。アイ アム ショールーマーと言えば良いのでしょうか。
ショールーマー視点からすると、同じものであれば持ち運びをしなくても良くて
安いものが欲しいと言うのは『至極当然の道理』です。
そのショールーミングに対応して、
小売店はネット販売よりも安くするというマッチングサービス(禁じ手)
を拡大していくようです。 (米国量販店の話)
どう考えてもリアルのコストが重くて、値引き競争には敵わないですよね。
市場を取る為に徹底的に値下げを行って、競合が潰れたら
大きく儲かるように業態変更。ってことになるんでしょうね。
( どっかのアマゾンみたいに・・・ )
さて、宿泊業という業態で考えるとマッチングサービス(最低価格保証)
というのは最近公式HPなどで良く見ますよね。
でも、そもそも誰と最低価格を競っているんでしょうか?
他の旅館と料金競争している訳じゃありませんよね。
それってご自身が出している『じゃらん』だったり、『楽天トラベル』
と競っているんですよね。
公式HPに出している『伊勢海老の舟盛プラン』と同じプランが
あちらこちらに散在されているんですよね。
他の宿との厳しい料金競争に勝ち抜いて、さらに
そこからもう一段安くします?!
どう考えても利口な経営者がすることではありませんよね。
では、利口な宿経営者はどうするか?
お客様の 『どうせ同じなら安いほうがよい』
の言葉を良く汲み取って、『同じ』にならない事を考えます。
どっかの髭メガネさんのように。
どっかの髭メガネのおじさんは、
コンセプトの
Think different.
と言い続けることが『同じ』にならない手法と理解し徹底しました。
Think different.(別の視点で考えてみよう)
をしよう!
とは言ってませんよ。
私が常々言っているのは、
コンセプトを徹底しよう!
です。
すなわちそれが超差別化をもたらすからです。