露天風呂付客室稼働率25%→78%

改善課題:露天風呂付客室の稼働率が上がらない

現状分析

現場で露天風呂付の客室を拝見すると、どこにでもあるような平凡な「露天風呂が付いている和風の客室」でした。稼働率が上がらない理由は明確で、露天風呂付客室を望むお客様が何を求めているのかを理解し、それに向けた改善を行えばよいだけです。ただし、問題はそれだけではありませんでした。

改善前

過去3年間の無駄な投資:6,000万円

全国の有名宿の良いところを取り入れた結果、特徴がありそうで実際には特徴がない、過剰投資な宿になってしまいました。既存客室2室を潰して露天風呂付客室へのリニューアルを行いましたが、稼働率は計画の70%に対して25%と散々な状況でした。

改善アクション

露天風呂付客室の再商品化
部屋タイプ別の料金変更
写真撮影
宿泊プランの変更
宿名の変更

改善後

売上前年比:140%

これまでの投資は、投資段階では無駄ではありませんでしたが、投資に見合った売り方と結果が伴っていませんでした。まず、露天風呂付客室の再商品化として、男女モデルを起用して写真撮影を行いました。そして、若いカップル向けのアメニティセットをプレゼントし、夕食には特別料理一品を追加しました。稼働が悪いことから大幅に下げていた料金を20%アップ。部屋食が可能な宿だったため、露天風呂付客室のプランはすべて部屋食に変更しました。他の部屋タイプの料金も統一感がなかったため、それぞれの特色を生かして3部屋タイプから5部屋タイプに増加。リフレッシュオープン時にはキャンペーン料金を設定し、稼働率を80%までアップ。その後1年をかけて本来の料金に戻し、露天風呂付客室の稼働率は70%後半で維持。宿全体の売上は前年比140%となり、10数年ぶりの売上を回復しました。

※本実績紹介においては、コンサルティング契約(守秘義務)及び販売戦略の模倣を防ぐために、宿名等は公表していません。

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事