あるイタリアンレストランの現状
先日、友人の紹介であるイタリアンレストランが不調でアドバイスをお願いされました。
商店街に面した中規模のイタリアンレストラン。訪問したのは平日。ある程度お客様がいらっしゃる状態を見たいと思って伺ったのは夜７時。にもかかわらずガラガラの店内。
パスタを中心として、ピザや肉料理、魚料理、ドルチェ、グラタンなど幅広いメニューで魅力的なメニューにも関わらず、なぜこのような状況になっているのでしょうか。私が先日訪れたこの店には、とても納得のいく回答がありました。
品質はあるのに… なぜ客足が途絶えるのか？
まず、席数５０席という大きさを持つこの店は、周辺の他のイタリアンレストランと比べて、あまり変わり映えしないメニュー構成を持っていました。しかし、各料理のクオリティは確かで、私がつけられる点数なら８５点。つまり、商品そのものには問題がない。
「売り」の重要性：SNS時代の成功の秘訣
この店の問題は、その「売り」が明確でない点にありました。この店を代表する、他店にはない一品が欠けている。そのため、顧客はリピートする気にならず、ＳＮＳでの話題性も生まれにくいと分析しました。
カルボナーラ革命：一皿で店の運命を変える
私が提案したのは、カルボナーラの一皿。ただのカルボナーラではありません。客前にカセットコンロ置いて仕上げる熱々パスタ体験、天空パルメジャーノの魅力、パスタの頂点に映える卵黄が乗ったカルボナーラ。これが、この店の「エッジ（角）」となる商品になるでしょう。
目の前で調理された熱々のカルボナーラを食べたことありますか？テーブルに散らばるパルメジャンチーズ
この提案を受け入れるかは事業者次第ですが、私の経験から言って、このような独自のアプローチを持つ店は、確実に成功の道を歩むことができます。
「エッジ（角）」の力：他者との差別化がもたらす価値
私が関わる飲食店や旅館ホテルでも同様の問題を持つところは多いのです。ただ、商品やサービスに「エッジ（角）」を持たせることで、顧客はその違いを感じ取り、その違いに対価を払うのです。
経営者の皆様、あなたの事業に「エッジ（角）」はありますか？それとも、他の多くの店やホテルと同じようなものを提供していますか？私たちが目指すべきは、お客様にとっての価値を最大限に高める「エッジ（角）」を持った商品やサービスの提供です。
私の専門性：エッジ（差別化）作成のプロへ
飲食店は旅館ホテル経営ほど、知識範囲は多くありませんが、エッジを立てるだけなら大得意なので、お気軽にご相談下さい。