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【宿プロデュース:考】創意工夫はいくらでも失敗できるけど、投資は失敗できない

先日のある宿での営業会議。

伴:「もっと集客の確実性を上げるために、営業情報の収集をしたいのですが、どうすればいいですか?」

担当者:「確実性を上げるには、もっと施設を綺麗にリニューアルしないとこれ以上は難しいです。。。」

伴:「それはそれで分かりますけど、もっと出来ることはあると思うのです。」

担当者:「・・・。やっぱりリニューアルが・・・・。」

よくある会話で、これまでいろんな宿で同じような会話を多くしてきました。

当然ですね。リニューアルして綺麗な方が集客しやすいに決まっています。古いより新しい方が売りやすいですし、多くのお客様がそれを望みます。
しかし、簡単にリニューアルと言いますが、簡単なお風呂のリニューアルでも1000万、2000万とポンポン飛んでいきます。

それではその設備投資金1000万、2000万を回収するためにどれだけの集客を、どれだけの期間ですべきかは経営者任せ。

そんな楽な議論はありませんよね。その場はお茶を濁して業務意欲を失ってもらっても何も残りませんので、丸く収めました。

が、

お金をかけなくても出来ることはたくさんあると思うのです。

例えば、ある宿では年間で2、3割しか稼働しない通常の客室の2倍以上の広さがある特別室がありました。
特別なお客様をお迎えするための特別室なのですが、宝の持ち腐れ状態でしたので、限定企画でリピーターの中でも3回以上過去に泊まったお客様にくじ引きで当たる設定としました。

稼働率自体は6~7割に稼働し、若干の売り上げアップがありました。特別室を安売りしてしまったという懸念もありますが、そもそも色々やっても売れない場合は、すでに市場性を失っているケースがあります。

その場合は、新たな道に行くという手段も考えて良いと思います。その宿の場合、リピーターに提供という形となりましたが、結果的に3世代旅行を数件ご予約頂き、個室宴会場との宿泊プランが完成しました。

やってみなければ分からない事は多いものです。

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