【旅館再生:考】 『予約の直近化』に逃げる宿、逃げない宿
『 予約の直近化 』
どこのお宿に行っても聞かれる最強キーワードです。
どこか業界全体的なトレンドの様に言われることが多い
『 予約の直近化 』
ですが、
本当でしょうか?
答えは、ウソです。
調子の悪い時の逃げ場にその言葉を利用することが
多いのかもしれません。
なぜウソと言えるか?
それは、1ヵ月も2ヵ月も前から予約が取れない宿が
沢山あるからです。
全ての宿が直近化しているのであれば、大きなトレンドとして
直視しなければいけませんが、そうではありません。
この図をご覧ください。
これは予約のブッキングカーブの時系列に
お客様の種別と予約の対象として考えられる宿種を
いれたものです。
大人気の話題の宿は2ヵ月も前から予約が入ります。
もちろんお客様の目当ては大人気の宿だけです。
そして、
1ヵ月前くらいに中人気の宿の予約が入り始めます。
お客様は人気の宿(口コミや本に載っているなど)を候補に上げます。
そこからが問題です。
小人気?と?不人気と宿は続きますが、お客様に空白が
出ているのが分かりますか?(2週間~5日前くらい)
これはなにを意味しているでしょう?
人気の宿に泊まりたいお客様は中人気の宿に
予約をしようとしますが、中人気の宿も時系列が進むと
予約がいっぱいでお部屋が取れなくなります。
そうなると、
小人気の宿に対象が移るはずですが、お客様の流れが急に止まります。
これが上記で言う
『空白』
です。
この部分のお客様心情をカンタンに解説しますと、
『泊まるに値しないから旅行に行くのを止めた』
です。
そのお客様がまた返ってくるお客様かと言うとそうではなく、
『旅行行くのを止めた』代わりに他のレジャーでお金を
使っているので、小人気?と?不人気の宿に来ることは絶対に無いのです。
でも、
『ポツポツとお客様は来ている』かもしれません。
しかし、そのお客様は望んで来たお客様ではなく、
『旅行に行かなければいけない』から来たお客様なのです。
そのボリュームは非常に小さく小人気?と?不人気の宿で
上手に分配し合えるほどではありません。
これが『 予約の直近化 』のシステムです。
少し昔までは人気の宿に泊まりたいお客様も、
小人気?と?不人気の宿に泊まることがありましたが、
その選択肢は完全になくなりました。
では、
小人気?と?不人気の宿は『直近の予約客』しか取れないのか?
いいえ。そんなことはありません。
『変わろう』と思えば変われます。
大人気の話題の宿も中人気の宿も
いきなり2ヵ月前、1ヵ月前に予約が入るわけではありません。
ちゃんと2ヵ月前、1ヵ月前に予約が入る準備を
しているから予約が入るのです。
その準備してますか?
その準備って何か分かりますか?
『じゃらん集客セミナー』にはその準備も含まれています。