今回は、コンサルティングの現場でよくある事例を
挙げてみたいと思います。
コンサルティングを要望するお宿様は、
自社では解決できない問題をすでに見つけていて、
その解決をコンサルタントに期待する
というケースが多くあります。
例えば、
クチコミの点数が上がらなくて改善をしたい。
その中でも部屋(施設)評価が低くて、改修すべき部分の指摘を
お願いしたい
というケースがあります。
実際、館内やお部屋を拝見してもクチコミの評価ほどの悪い点は
見つからず、逆に平均以上だったりしました。
そのような場合は、実際に満足されなかったお客様の宿泊内容を
体験してみると良く見えてきます。
同様の日程で、ほぼ同じ部屋稼働で、同じ客室担当者で、といった感じです。
このケースでは、
バックヤードが見えてしまう食事処のレイアウト変更?と
部屋割りの改善を行いました。
当初お宿様は、
部屋の低評価 = 施設設備のリニューアルが必要
と考えておられたので、全く予想だにしない提案に不満顔でしたが、
この改善を機に低評価(2、3)はなくなり、変更を加えていない
清掃評価までアップとなりました。
このように、第三者の意見?と?当事者の問題意識
が食い違う場合があります。
でも多くの場合言えるのが、そもそも解決すべき問題が明確であれば、
それ相応の努力によって解決しているはずなのです。
にもかかわらず解決していないという事は、焦点を当てる問題が違う
という事を思考してみると良いでしょう。
私の経験では、
何十時間もかけて考えてきたのに解決方法が見つからない場合は、
何百時間かけても見つからない
ケースが多い様に感じます。
つまりその時点で、
第三者に意見を求める
OR
とことんまで考え抜いて自分で解決する
の選択が出てきますが、業績の良い会社ほど
とりあえず
第三者に意見を求める
を選択するようです。
時は金なり。