近年、宿泊業界では写真の美しさ＝集客力という時代が終わりを迎えつつあります。
今回は「なぜ今、写真だけでは選ばれないのか」、そして「これからの写真戦略とは何か」について解説します。
予約サイトの写真はどこも”プロレベル”
最近、じゃらん・楽天トラベル・一休などの予約サイトを見て感じるのは、どこの宿も写真がきれいということ。
数年前までは、プロに依頼しなければ撮れなかったような構図・明るさ・加工が当たり前になっています。
これは、Adobeなどの編集ソフトの進化や、スマホでも美しく撮れる時代になったことが要因です。
コロナ前まで通用していた「写真の勝ち筋」
過去には以下のような写真構成が予約数アップに直結していました。
プロっぽく仕上げた高品質な写真
人物モデルや笑顔のスタッフを入れる
料理に“しずる感”を加えた写真
清掃の行き届いた客室写真で安心感を訴求
どれも正解でしたが、今はそれだけでは通用しません。
なぜ写真だけで選ばれなくなったのか？
その背景には、ユーザーの情報収集方法の変化があります。
SNSから宿を探す人が激増（Instagram、TikTok、YouTubeなど）
Googleクチコミの影響力が爆発的に拡大
「写真は良いけど評価が低い」＝最も敬遠されるパターン
広告っぽい写真は”嘘くさい”と感じられがち
インフレ、税負担増、所得の伸び悩みなどで、旅行自体が高価な消費行動になってきている今、
「本当に満足できるか」をより慎重に見極める時代になりました。
これからの宿に必要な写真戦略
では、そんな時代において宿泊施設の写真はどうあるべきか。
私のおすすめは次のような方針です。
✔ プロではなく、”自社撮影”の進化を目指す
プロに頼むとどうしても“きれいすぎてウソっぽい”印象になることも。
一方、自社で撮影技術を磨いていくと、アマとプロの中間くらいの「リアルで魅力的」な写真が撮れるようになります。
実際にその「中間層」の写真が、いま最も反応が良い傾向にあります。
実践的な撮影ノウハウを動画で公開中！
素人でも料理写真がしずる感たっぷりに撮れるテクニックを、こちらの動画で紹介しています。
撮影を内製化していきたい施設は必見です！
まとめ：伝え方を変えよう
今は「綺麗すぎる写真」ではなく、リアルに伝わる写真・本物の声・日常のワンシーンが支持される時代です。
写真はあくまで“表現手段のひとつ”。
大切なのは、「この宿に泊まったら、どんな時間が過ごせるのか？」というストーリーが伝わることなのです。
お気軽にご相談ください！
当社では、宿泊施設の写真戦略から集客全体の改善まで幅広くサポートしています。
「うちの写真、なんかパッとしない…」そんな方もぜひ気軽にご相談ください。
