このブログは、旅館ホテル経営コンサルティングの現場から得た「今日のビジネスヒント」をお届けします。業界の最新情報や日々の気づきを簡潔にまとめ、経営者の皆様にとって役立つ一言アドバイスを日々更新しています。新しい視点で経営のヒントをお伝えしますので、ぜひチェックしてみてください。
当社に経営相談される方には、他のコンサル会社との比較をどうぞどうぞしてください、と申し上げているので、お会いした時に「バンディエゴさんの他社との違いは？」というお話がちょくちょく出ます。HPに書いてある通りですが、お会いしてでしか話せない事だと「実家の旅館の倒産経験」と言ってます。子供の頃から隆盛する旅館の様子を見ていましたし、下降してV字回復して震災があって、最後には倒産までを見て経験した事は稀有な経験なので、それは一つの特徴と申しています。会社の山あり谷ありを経験しているので、会社の経営状況に敏感なので、その状況で打つべき施策を考えられると、、、自画自賛な感じで良くないのですが、どこかのコンサル会社と一緒にされたくないのでその点は明確にしておきます。
南海トラフ巨大地震への恐怖感からか、海沿いの宿泊施設のキャンセルの波が止まりません。しかし、海沿いでも８月もほぼ満室を維持している施設があります。その違いは、究極的に言うと地震以上にその宿に行きたいと思わせるかどうかだと思います。お客様の泊まりたい欲求が希薄だからキャンセルが止まらない。何年もかけてお客様に一度は泊まってみたいと思わせるコンテンツをひたすら重ねてきた結果が「８月ほぼ満室」。宿のコンテンツを幾重にも重ねていくと強くて誰にも真似されない企業が出来上がると、ドン・キホーテで学ばせてもらいました。
経営相談を頂く件数が増えています。無料なので気軽に申し込めるのが良いのか分かりませんが、この一カ月は特に多いです。相談内容で一番多いのは、「金融機関への対応」です。要は金融機関からのプレッシャーが強くなってきて、「売上を上げたり、利益率を向上させたりしないといけないのだが、、、」という件。今年の２月、３月くらいから急に金融機関の圧が強くなったのは、全国的な傾向です。銀行も商売キツイという事です。ちゃんと売上を上げて、利益率を高めて、返済資金を含めた資金繰りを安定させますという計画をしっかり見せないと話にならないのですが、当たり前の事を言ってくれるパートナーが居ない方多いようですね。第一に「売上を上げる」という最初にしなければいけない具体的なアドバイスができないので、その後の利益率云々を考える事も出来ないでしょうが、、、
SNSマーケティングのパッケージ商品を売る会社からの営業電話が頻繁に来ます。色々分析すると売上が上がる？な訳ないでしょｗ。宿自体の商品価値が上がらないと売上なんて瞬間的にしか上がらないです。分析した上で何をするかしっかり考えて、実行する。それしか売上上がる方法ないです。２０万でそんな魔法使えるならもっと普及しているでしょうね。そんなゴミ営業に引っかからず３日に１回でいいからインスタにリールをアップしましょう。
６月からあるホテルの外注受けて、当社がインスタ担当しているのですが、８月は売上昨対140％、９月は昨対200％だそうで、喜んでもらえれて良かったです。宿泊プランとか写真とかも少し手直ししたけど、ここまで上がるとは思わなかったです。ちなみにリーチは月５００から１万越えに増えて、いいねはそんな変わりません。イメージ的には第２公式HPだと思って育てていけばいいと思います。HPアクセスの４倍位ありますが、あくまでもHPの補足をする見やすいサイト的な作りを意識しています。あと、当社が抜けても引継ぎがしやすくしています。文字を入れたり、効果音を付けたりだと職人芸になってしまい、担当者が変わるとインスタ集客急減しますので、誰でも再開できるアカウント作りって大事です。バズらせても効果は一瞬、商売は一生。
どこの宿でも大体AGT手数料率は１１％前後なんですが、売上が１億なら１１００万だし、１０億なら１億１０００万ですので、とても大きいコストになります。もちろん宣伝を勝手にしてくれるシステムは有効な集客手段ですので、継続すべきですが、そこで出てくるのが直予約比率の向上。それをしたくて会員組織作ったり、会員証作ったり、アプリ作ったりする宿ありますけど、ほとんど効果ないです。いや、無いとは言いませんが、どれもリピーターが増えてからやるべきことであって、直予約増やすには＋の影響はないです。単純に公式HPをしっかり作り込むことと、じゃらん、楽天よりもお得に泊まれるの２点じゃないですかね。予約システム変えたところでそんなに売上は変わりません。公式HPをしっかり作り込むには、コンテンツ（内容）がないと作れないので、コンテンツ（魅力）開発が必要です。という感じで、期待する結果から逆算していくとやるべきことが見えてきます。商品開発は簡単じゃないので、当社のようなプロに任せた方が時短にはなると思います。
最近、ご相談を受けると「伴さんはじゃらんが得意なようですが、楽天はどうなんですか？楽天は他社に外注した方がいいですか？」とよく聞かれます。確かにじゃらんでそれなりの結果を残してきたので、それをHPの所々でアピールさせて頂いていますが、当社が関わるとじゃらんも楽天も公式HPも売上が上がるケースがほとんどです。宿自体の商品価値を飛躍的に上げるので、その写し鏡である予約サイトの売上は同調して競争力が上がり売上をアップさせます。ただ、じゃらんは楽天と比べると広告で売る予約サイトじゃないので、割と公平に頑張った分売上が上がりやすいので推奨しています。最終的には手数料が安くなりますので。ともかく、当社が得意なのは「宿の魅力を見つけて、それを買いやすい商品にして、お客様に知らせること」です。