第1章: SNSと宿泊業のシナジー
当社は、コロナ禍をきっかけにInstagramの重要性に気づきました。特に宿泊業と飲食業において、SNSはマーケティングツールとして無視できない存在になっています。
しかし、多くの経営者にとって、企業のSNS運用は新たな挑戦であり、そのスタートは決して容易ではありません。いざSNSを始めようと若手社員に頼んでも、片手間な運用で結果が出ず2、3ヶ月で終了。そんなケースが多いのです。
そこで、当社はいくつかの宿のSNS運用を代行し、その効果を実証しました。ここでは、SNSの力を活用し、どのように宿泊業のブランド価値を高めることができるのかを紹介します。
第2章: 成功事例の分析 – 並みの宿の大躍進
実際にSNS運用を開始して2年後、私たちが手掛けた宿は、じゃらんネットのPV数で全国約36000軒の宿の中で1000位中盤台から90位に上昇し、トップ0.2%にランクインしました。これは各都道府県で1、2位クラスを示します。
InstagramとYouTubeを中心にしたデジタルマーケティング戦略が、いかに宿泊業にとって有効であるかを具体的な数字で示します。また、SNSの効果により売上も大幅に伸び、県内宿泊施設でトップの座を競うレベルにまで成長しました。この章では、その具体的な戦略と効果について詳しく説明します。
第3章: 実際の運用方法とそのコツ
SNS運用は、専門知識がなくても成功することが可能です。私自身、敏腕マーケッターでありながらもSNS運用は未経験からスタートしました。ここでは、実際に私が採用した方法と、成功のためのコツを紹介します。
①3日1回の投稿
②お客様に隠し事は絶対にしない
③リール動画をやりつくす
④フォロワー数に惑わされるない
⑤役立つ情報を届ける
⑥iphoneproで撮ればキレイに撮れる
⑦コメントは即日返信、DMは即答
⑧撮るものなければタレント起用
⑨2、3ヶ月で激増を狙うな
⑩いいね集めは忘れよう
これらの戦略が、どのようにして宿泊業のブランディングと売上向上に直結したのかを、実例を交えて語ります。
①3日1回の投稿
三日坊主という言葉がありますが、三日に1回の投稿で良いのです。1か月間に10投稿です。多くの失敗する例で見るのが、「毎日投稿を目指す!」です。実際に運用して分かるのが、毎日投稿は逆に良くないです。ネタの欠乏や投稿品質の低下を招く劣の策です。
②お客様に隠し事は絶対にしない
よく売りを見せたら同業者にパクられるという会社がありますが、私はこう言います。「インスタの写真でパクられるレベルの事ならば、パクられても他社戦力にはなることはないので心配すんな。」それよりもお客様にできる限り多くの情報を分かりやすく提供して安心して購入してもらう事を考えましょう。と言っても、お客様には実際にお越しの際にサプライズを提供しないといけませんので、8割全公開、2割秘密位が丁度良いいでしょう。
③リール動画をやりつくす
動画の情報量は写真の1000倍。この2年位で縦長動画にユーザが慣れてきており、写真よりも印象付けがしやすいのがリールです。同時にインスタにおいてはリール100%にすることで、細かい説明文が不要になったという効果もありました。
④フォロワー数に惑わされるない
「フォロワーが増えないんです・・・」という声を聞きますが、その問いへの答えは・・・「気にすんな。気付いたらじゃらん県内〇位よ。(笑)」
⑤役立つ情報を届ける
これはとても重要で、全ての投稿の基本は「お客様にとって役立つ情報か?」です。「新入社員が入りました」、「本日防火訓練を行いました!」なんてどうでもいいです!そんな事!ご予約や購入頂けるお客様にとって有益な情報だけで良いのです。例えば、新しい商品の良さの秘密ですとか、売れ筋商品などです。購入者の気持ちに立って考えましょう!
⑥iphone proで撮ればキレイに撮れる
投稿する動画は基本はスマホ撮影になります。安いスマホや最新のスマホで色々撮りましたが、誰でも綺麗に撮れると言う事で考えるならば、iphone proが確実です。カメラ性能で言うならばiphone12 proMAXよりも上位であればOKです。格安スマホで撮った動画とiphoneproで撮った動画の差は手振れや表現力においても大きな差がありました。商用インスタアカウントという事を考えるのであれば、スマホに投資は必須です。
⑦コメントは即日返信、DMは即答
投稿でお客様に近づくことで発生するのが、コメントやDMです。返信速度がその宿、店舗のサービスレベルとして見られる時代ですので、即日は必須です。
⑧撮るものなければタレント起用
「インスタ映えして、見せるものがない」というお声は実際にあります。そういう時の解決手段として、タレント起用はあります。例えば、宿泊施設の料理をただ並んだ料理を見せるよりも、ゆかたを着た女性が紹介する方が見栄えも良くなります。
当社では、宿泊施設や飲食店向けに格安でタレント派遣も行っておりますので、お気軽にお声がけください。
⑨2、3ヶ月で激増を狙うな
これはマーケティングでも言える事ですが、短期の急増は時間と経費の無駄に繋がりやすいのです。もちろん手立てがないわけではありませんが、短期に急上昇するのは、短期に急減する可能性を多く秘めているのは万物の理です。地道にコツコツやったらトップ宿が作れたので、コツコツをお勧めしております。
⑩いいね集めは忘れよう
視聴者集めに他のアカウントをフォローしていいね!を押しまくるというテクニックがあります。いいねするといいね返ししてくれる人がいるので、より人気アカウントになるという仕組みですが、実施している方はもう止めましょう。私も一時期実験的に行いましたが、興味もない投稿にいいね!していると自分の投稿品質が落ちる気がします。余計な時間や労力を費やすなら、よりお客様が気に入ってくれる情報を集めて動画にしましょう。
最後に、「動画は編集が難しい」と思いの方はご安心下さい。当社が運用するアカウントで投稿されるリールのほとんどは無編集です。約20秒間お客様に届けたい景色を動画で撮って、その説明文を簡単に打ち込んで、流行の音楽を付けてアップするだけです。年間120投稿で売上上昇です。
尚、直近で新規にインスタ運用しているアカウントは運用3ヶ月でじゃらんのPVが急増しました。「3」という数字には何かあるのかもしれませんね。
あと、自社運用が難しい場合は、当社にお任せください。よくあるあれもこれもやります!30万かかります!といった業者さんの半額以下で承ります。