【宿プロデュース:考】値下げは一番簡単で一番危ない道

最近、「えっ?こんなに安く売っちゃうの?」とか、「素泊まりだからって露天付きでそれは無いでしょう」と過激な値引きをしたプランを出している宿を散見します。

分からないわけでもありません。金融機関への返済、従業員への給与の支払い、予約サイトへのシステム料の支払いなどなど資金繰りを考えると、1日10円でも売り上げが上がることは大事な事です。

しかし、

値下げは一番簡単な倒産への道

です。本当の本当です。

解説しましょう。

通常12000円の宿泊プランを8000円で売るとしましょう。そうするとどうなるか?

【通 常】12,000円 × 2名 = 24,000円 → +2,400円

【値引き】 8,000円 × 2名 = 16,000円 → -5,600円

(営業利益率10%で、10,800円が損益分岐点の場合)

簡単に考えるとこんな感じです。よく安売りをする宿で行われているのは、こんな感じです。そもそも損益分岐点が高い事が理解していない上に、売上至上主義になると、売上の上昇を狙い部屋稼働率を上げようとします。この両者は連動するので心の安静が図られますが、利益を生まないという逆方向の動きはぐんぐん進んでいきます。

この安売りという状況が2名だけなら大した数字にはなりませんが、これが100名、1000名ともなると経営を揺るがすような数字に繋がります。

客引きをするための見せ値としての値引きという方法はありますが、「値引きの原理」を知らずに値引きをするとお客様は得して、宿はずっと損をするという枠にはまります。

今回は、1冊の本を紹介しましょう。

売りたいなら、値下げをはするな! 日本一わかりやすい 価格決定戦略

この本は、私が同じく安売りしか方法が無くて悩んでいた時に、目を覚まさせてくれた本です。いかに、安売りが愚弄な事か、高く売るとこんなメリットがあるんだ!という事を教えてくれましたし、実践では数字として表わすきっかけを作ってくれました。

安売りとの別れをしたい方には、必読書だと思います。ぜひ!

関連記事一覧

PAGE TOP