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これから田舎は更に田舎になり、都会はどんどん都会になる

当社が関わる旅館ホテルでは、様々な状況があります。

倒産直前状態の宿や、絶好調でさらに業績拡大を図り基盤固めを目論む宿など、様々です。

そんな不調や好調な宿の支援をする上で、財務面も私の支援範囲になります。

主に、借入金の返済に向けた売り上げ計画を作ったり、その計画を実行するためのアクションプランを作って、実行を具体的に支援します。

そんな中で、経営改善計画を策定する際に借入金をベースに色々な数字が動いていくのですが、そもそもな事を考えてしまうのです。
借入金の返済に20年。。。。25年。。。。30年。。。。 50年。。。。中には150年。。。。(笑)

途方もない年月をかけて返済していく旅館ホテル業って何?

って考えてしまうのです。

多くの観光地は風光明媚な立地です。いわゆる田舎が多いのです。

どんどん人口が減って、産業がなくなり、観光客全体的には減少傾向。

自治体は毎年予算を使うだけ使う観光施策しか持たず。。。

そんな中で30年先の返済完了を夢見て。。。

本当にその数字って現実的なのか???

バブル期にポッと出で観光地になった場所で、建物を直すことなく30年先の返済を考える。。。

私は、栃木県北部の超が付く田舎で育ちましたので、田舎の良さや悪さはよく理解しているつもりです。

そんな私が客観的に、これから10年位先の日本を見越したうえで考えると田舎はぶっちぎって田舎になると思うのです。

「もともと、田舎だから大丈夫。。。田舎は田舎。」と思うかもしれません。私もそう思っていました。

しかし、今後の田舎ってこれまでの田舎と変わってくる可能性があると感じています。

人口が増えて、経済成長が続く時代ではもうなくて、何をしても勢いの付いた人口減少に歯止めが効かない状態なわけです。

特に、田舎の人口減少と高齢化は過去を見ても、近代では例を見ないくらいの状況になりそうです。

そうなると、自治体という一中小企業の成り立ちが行かない状況になり、公共サービスを減らしてコスト削減を図ります。

住みにくい町になりますので、更に人口が減少するという悪いスパイラルが起こり始めるのです。

私が数年暮らしたアメリカは、日本の将来のビジネスモデルであると思っています。

そのアメリカの現状は極端な田舎でなくても、それぞれの自治体で収益体質を作れない場合は、学校であろうが、高齢者向け公共サービスであろうがコスト削減の対象になります。

例えば、学校によって教科書配布数が変わったり、先生の絶対数が少なすぎたり。

バスが運行されなくなって、外部からのアクセスがなくなった町が廃墟になったり。

リアルにある将来だと思います。

「別に遠方からお客さんが来てもらえれば関係ない。。。」と思うかもしれません。

しかし、宿で働く地元の人が居なくなり、遠方から雇用せざるを得なくなり、人件費がアップし、従業員寮を作らなくてはいけなくなると、宿の経営に影響してきます。

もちろん、このような状況は数年内に起きないでしょう。

しかし、返済が発生する

20年。。。。25年。。。。30年。。。。 50年。。。。

以内に起こる可能性は高いのです。

このような国の流れは、個人企業ではどうもできない状況であると思います。

では、経営を諦める?

NO NO NO NO NO

考え方を変えてみましょう。

負債はずーーーっと残るかもしれませんが、過疎が進み地域住民が居なくなった田舎で営業しなくてはいけないとは誰も申し上げていません。

田舎を離れて、たくさんの人が溢れる東京で宿をやってもいいではないですか!

ちゃんと収益を上げて、返済できれば誰も文句を言いません。

では、東京で何の商売をする?

何でもできます!

元より宿泊業は、飲食業、サービス業、賃貸業、物販業等が合体した総合業種です。

やろうと思えばどこかの部門を分離して、単独で商売すればいいのです。

しかし、そんな分離してすぐ商売になるほど東京は甘くありません。

だからどうすればいいのか?

ストロングで、パワフルなコンセプトを持つのです!

コンセプトをしっかりさせて、他の地域で商売が出来る準備をしておくべきなのです。

決して簡単ではありませんが、当社が支援する宿がその方向に力強く

向かい始めています。

コンセプト創造研究所は、やってやれないことを証明していきます!

お楽しみに!

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