宿再生において、一番大事な事?
それはコツコツ決めたことをやりきることです。
逆に言うと、宿の不調はコツコツしないことで発生します。
あるべき姿に向かって何をすべきかの道を照らして、
アドバイス、サポートを行うのが当社の役目の一つです。
でも、コツコツやるのって本当に難しいですよね。
『分かってはいるんだけど、できないんだよね・・・』
というお声はどこでも聞こえてきます。
でも、やっぱりやらなければ改善しませんし、当社としてもやってもらわないと
改善させることが出来ません。
そのジレンマを解決する手法が、
BSM(スモールマネージメント改善法)です。
こちらでPDFが開きます。
この手法はどんな業種、どんなものでも使えます。
BSM 改善手順 ①
【アナライズ(徹底した現状分析)】
起点となる現在を知ることで、未来へのステップ図れます。
ここはあまり難しくとらえる必要はありません。
例えば、お子さんの勉強であれば、過去5回の算数の得点が
50点、65点、70点、45点、60点 なんだなー
でいいのです。
【デジタイズとノンデジタイズ(数値化と非数値化)】
遠い大きな目標は現実離れしてしまうので、目の前の小さな目標を
数値化して設定します。
例えば、過去5回の算数の得点が
50点、65点、70点、45点、60点だったので、
1年後は、、、ではなく、
過去5回の算数の最低得点が45点でしたので、
次回は45点以上取れるように頑張ろう!
でいいのです。
ここでポイントは45点以上の以上! です。
過去に達成できたことの中でも一番容易に達成できたこと
を目標数値にして、達成感という喜びを感じます。
【シンプリファイ(簡略化)】
目的が遂行しない原因の一つに情報や問題が複雑化してしまい、
業務量が分散化されていることがあります。
こういう場合は、とりあえず思いつくやるべきことを挙げて、
一番簡単に短期間に達成できることから行いやるべきことを
少しずつ減らしていきます。
例えば、小学校4年生の算数であれば、
分度器を使った角の算出をマスターしてから、
分数のひっ算をマスターさせて、、、ではなく、
分度器を使って教室にある90度のものを探すをしてから、
角の算出をマスターさせるのではなく、分数のひっ算で一番
簡単なものを解かせて、分数計算の一番初歩のものを解かせて
応用はその次です。
イメージで言うと、スーパーマリオブラザーズの
1-1、2-1、3-1をやってから1-2、1-3、2-2、3-2というように
簡単なものからクリアしていき、成功体験の蓄積を行います。
【ミニマイズとショートニング(最小化と最短化)】
改善において必要なのは時間と目標値を設定することです。
しかし、ここが結構肝でして、多くの場合が1年後、2年後の目標を
設定してしまいます。でも、1年後なんてどうなってるか分かりませんよね。
そこで、最短期間、最小目標を設定します。
例えば、小学校4年生の算数であれば、
問題を解かせるのではなく、
算数の問題を机に置いてえんぴつを持つ練習を1時間で3回やろう!
でいいのです。
その次は、1時間以内に名前を書こう!
その次は、、、
でいいのです。
極端に聞こえるかもしれませんが、改善前は悪癖がこびり付いている状態
ですので、そのくらいの手順を経ないとなかなか一歩がすすみません。
昔懐かしのスクールウォーズの世界に近いですね。
『 花、 花、 花、 花、 花を100個書いたら 花園だぁ 』 みたいな。
【モニタリングとリーゾニング(記録化と理由(仮説)明文化)】
ここが非常に重要です。
改善の途上を知ることがこれからの改善の進捗に大きく影響していきます。
どうやってステップアップしたのか、どれくらいアップしたのかを
記録し、なぜそれが出来たのかを文書に落として見える化を図ります。
例えば、小学校4年生の算数であれば、
過去にできたことを時間軸で積み上げていって、その時に問題解決
に至ったきっかけを記します。
分度器の90度を知るために、1度を90個連結させて90度を知った!
というようにです。
【プレイジング(改善を褒め賞賛すること)】
これが日本人はへたくそなんです。
人をけなすことは超一流ですが、褒めることを知らない日本人が
多いです。
小さな成功の積み重ねを成し遂げたという感覚を、喜びに繋げる為に
それにかかわった人でも部外者でもみんなで褒めます。
そのプラスの感覚が良い循環(幸循環)を生みます。
以上の6点がBSM(バンズスモールマネージメント)
の要点です。
実践で行っていますが、かなり有効な手段と考えております。