好評の宿泊プランの作り方シリーズ 第三弾!
今回は、1日でも無駄な時間を省いて頂きたいので、
『伸び悩んでいる宿が陥りやすい宿泊プランの作り方』
を述べてみたいと思います。
ネット予約が伸びない宿のプランで特徴的なのが、
『考え方』です。
プラン名やプラン文章の部分は横に置かせて頂きまして、
宿泊プランを作るにあたっての『考え方』
に今回はフォーカスを当ててみたいと思います。
『 この冬の宿泊プランを作る時にどういう風に考えますか? 』
と聞くと、
『 そうだなー、冬だから鍋を求める人が多くなると思うので、
おいしいタラ鍋に地元の和牛ステーキを付けて、
10畳のお部屋なら○○○○○円、
14畳のお部屋なら○○○○○円って感じで料金設定して、
プラン名を
「冬はタラ鍋が一番!和牛ステーキも付いて満腹プラン♪」
って感じにするかな・・・。』
なんて答えが返ってくると思います。
残念ながらこの『考え方』では、売れるプランは出てきません。
私はこの売れないプランの考え方を『足し算』と呼んでいます。
なぜ『足し算』と言うか?
それは、プラン全体が『足し算』で表せるからです。
例えば上のプランなら、
『タラ鍋』 + 『和牛ステーキ』 +10畳のお部屋
= プラン名 :「冬はタラ鍋が一番!和牛ステーキも付いて満腹プラン♪」
です。
では、
なぜ『足し算』がいけないのか?
なぜ『足し算』では売れないプランになるのか?
それは『足し算』では、プランの構成要素をお客様が宿に泊まらずとも
手に入ってしまうからです。
『タラ鍋』 ⇒ 食べログで検索すれば何十軒も出てきます。
『和牛ステーキ』 ⇒ 地元のステーキ専門店で4000円も払えば相当な物でてきます。
『10畳のお部屋』 ⇒ おじいちゃんの家の広くて何もない和風なお部屋
どれもお客様が簡単に手に入れる事が出来て、値踏みが出来てしまうのです。
それでは魅力を感じられませんね。
魅力を感じないですし、コストパフォーマンスを見抜かれてしまうので
予約に至らないのです。
では、どうすれば良いのか?
それは、『足し算』ではなく『掛け算』にすれば良いです。
上記のプランであれば、
『タラ鍋』 × 『和牛ステーキ』 × 10畳のお部屋
それぞれを『掛け算』させて、化学反応を起こさせるのです。
『タラ鍋』を食べて、『和牛ステーキ』を味わって、
10畳のお部屋で過ごす時間1泊2食の旅行には
何かがあるはずです。
その何かをプランに表現して初めて
「冬はタラ鍋が一番!和牛ステーキも付いて満腹プラン♪」
で宿泊する価値が出てきます。
その価値をが分かる一番良い方法は、
プラン作成者がそのプランで泊まってみることです。
作りっぱなしはいけません!
シェフが味見をしないレストランは大抵旨くないですよね。
ちゃんと味見をしっかりして、『掛け算』で得られる価値を
お客様に伝えましょう。
そうすれば勝手に売れてきます!