写真を上手に撮る。
難しいですよね。
趣味の写真を撮るのは簡単ですよね。
自分が好きなものを好きなように取ればいいだけです。
でも、旅館のプロモーション写真の様に
『この写真一枚で人気の宿になるか、忘れられる宿になるか』
と思うと、プロに頼ってしまうんですよね。
旅館をブランディングするのには、プロモーション写真は、とっておきの1枚か2枚に絞るべきです。
そうなるとプロモーション写真は特殊な写真になりますので、素人では撮れなくなってきます。
そこで、プロ写真家に頼みましょう!
では、本当にプロに頼んでもいいんでしょうか?
答えは『NO!』です。
YES!と言ったり、NO!と言ったり振り回してすいません。
きちんと説明します。
プロの写真家はそれぞれ『こういう写真を撮るのが得意』というものがあります。
もちろんいろんな写真を撮れるけど、『こういう写真が得意』があるのです。
写真家の選定においては、これまでの撮影実績などを参考に選ぶわけですが、撮影実績は偏りを防ぐために様々なタイプの写真が並びます。
その写真の中で、『こういう写真が得意』を見抜くのは実に難しいです。
結局、写真家を信じて『お任せコース』?
ではいけません。
どうするか?
それは、『世界観』を伝えるのです。
例えば、
ある大手商社の敏腕営業部長が2ヵ月間会社に缶詰になって、20億円のプロジェクトを成功させました。
海外企業との交渉は、極度のプレッシャーが毎秒襲ってきてストレスが限界に達していました。
『高層ビルからの眺めはもう見たくない。
都会の便利さはちっとも私のストレスを軽減させてくれない。』
そんな愚痴をこぼす部長の頭をからっぽにできる雪見の露天風呂。
この世界観を伝えて、
『うーん。難しいですが、やってみます。』
と言えない写真家なら頼まないのが正解です。
どっかで見たことのある写真に請求書が付いてきてお終いです。
プロモーション写真をプロに頼む理由は一つです。
見たこともなく世界に一つしかない圧倒的に差別化された写真
を撮ってもらうためです。
それが撮れないのなら、猛練習して自分で撮りましょう。
しかしその時間はありませんよね。やはりプロに頼む必要があります。
では、この世界観をどう伝えるか。
それは日々の練習で身に付きます。
写真を上手に撮りたいのであれば、年間1万枚撮ってください。
1日あたり約30枚です。
被写体は自由。引きで撮るのも、寄りで撮るのも何でも自由です。
ただ一つだけ条件があります。
毎日異なる世界観(ストーリー)で写真を撮ってください。
何でも良いのですが、
例えば、
理由もなく100億円を貰えることになって、
これまでの生活から100段も200段もグレードアップした生活に明日なります。
これまでの慎ましい生活の思い出を100枚の写真にまとめてみようと思います。
こんな感じです。
どんな写真を撮りますか?
あなたの表情は100億円を貰う前と後ではどれくらい変わるんでしょう?
UNIQLOの下着を着ていますか?
朝は7時に起きる生活をしていますか?
このように、毎日異なる世界観(ストーリー)で写真を撮ってください。
1年後にはプロに
『完璧です。ぜひその世界観で撮らせてください。』
と言わせる世界観(ストーリー)が話せるでしょう。
さぁ、カメラを持ってバンバン撮りましょう!