土(環境)が無い場所に種(商品)を植えても育たない
そもそもの目的を果たさないから、有機野菜って売れないんです。
欧米での有機野菜の立ち位置って、もちろん健康志向っていう部分はあるけど、そこの市場は大きくない。
玄人がいる市場よりも、玄人っぽい雰囲気を出したい素人の市場が本来売るべき市場だし、大きな市場。
「玄人っぽい雰囲気を出したい素人」は、健康とかどうでもいいんです。
有機野菜にこだわっていると言えたらいいし、有機野菜の種類なんてどうでもいいのです。
そういう客層は、自分の社会的地位を見せる為に有機野菜を利用します。それが欧米の有機野菜。
簡単に言うと、貧富の差という土壌(環境)があるから、有機野菜という種(商品)が生きるんです。
日本もだんだん貧富の差が出てきたけど、まだまだです。だから売れないんです。
環境に合わせて商品販売戦略を変えないといけないんです。
日本には、野菜の贈答文化があるんだからそっちでいくとか、超プレミアムにするか、ですかね。
とにかく戦略を変えないと日本では広がりにくいです。