不況は詐欺師を呼ぶ:新型コロナウィルスによる観光不況に備える(8)
⑰不況になると詐欺師が増える
去年までは、不動産が好調だったり、株高だったり、インバウンド観光客が毎年増えていて日本の経済は割と好調だったと思います。
しかし、この新型コロナウィルスによる影響により、多くの業種でダメージを負う事となりました。特に観光業の影響は大きく、宿泊業と共に生きるか死ぬかの瀬戸際に立つ会社は多くなるでしょう。
再び金融円滑法的な中小企業支援策が出てくるか分かりませんが、金融機関自体もあの状況で倒産ブームでも来たら、お陀仏になるようなところが出てくるかもしれません。
先々の事は分かりませんが、私なりに経営者の方向けに予測していこうと思います。
タイトルの通り、詐欺師は増えるでしょうね。
一つは金貸しの詐欺です。
金融機関からの融資が受けられないところも出てくると思います。そういう先に、なぜか090番号の連絡があって「200、300万くらいなら融通しますよ。」的なやつです。弱り目に祟り目で普段引っかからないものも、弱い時に引っかかるんですよね。まともに考えれば選ばない選択をするもの、今回のコロナ騒動の一場面だと思います。
もう一つは、集客コンサル詐欺。
とにかく売上が伸びないという現象が今後続く可能性があるので、いち早く売上を伸ばしたいと思う経営者の方は多いと思います。しかし、売れない時は売れないもので、なにをやっても売れないというところは多いと思います。
そこに忍び寄るのが、いわゆる集客ツール販売業者です。詐欺というと語弊がある感じがしますが、結果的には詐欺まがいなので、ここでは詐欺師と命名します。
そっち系の詐欺連中は、SNS集客コンサルとか、ウェブコンサルとか、あとはコスト削減コンサルとか、部分的なコンサルでやってくることが多いです。たまに総合コンサルとか言って、あれも買えこれも買えっていう自称コンサルな人がいますが、それは部分的な連中から手数料貰いたいだけです。
ホームページをリニューアルして200万円、Facebookとインスタとツイッターの初期設定をして、最初の投稿を何本かやって40万円、コスト削減とかいって変な器具付けたり、安い冷凍食材紹介してきたりで50万円、業務簡素化支援ソフトとかで120万円。みたいなw
あと、これからはスポーツジムを併設させた方がいいとか言って、ミニジムで500万円のリース組ませるとか。いろいろですが、たいていその企業の事を考えての提案ではありませんので、負の遺産決定です。
結果、金融機関から借りた緊急融資をそこで使い果たすっていうね。不況詐欺あるあるです。
なぜこういう事を申し上げるかというと、過去に当社に相談された会社の過去を紐解くと、このように結果的に詐欺られているところが多いからです。
で、だいたいこんな唐突な不況期にやってきてあっさり転がされます。
「その金があれば、、、」と、何度ため息をついたことがあることか。
だから、このブログを見ている方には申し上げておきます。
これから詐欺は増えます!
借りた金はいつか返さなくてはいけません。そして返せるように売上を上げていかなければいけません。しかし、無駄な投資ほど将来に打撃を与えるものはありません。
気を付けましょう!
コンセプト創造研究所では、無料経営相談を受け付けています。経営相談の時に、絶対に営業しないというのが当社ポリシーです。お気軽にご相談ください。きっと改善の糸口が見つかるはずです。