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コロナ禍の観光不況に備える

最悪想定をリアルに考える:新型コロナウィルスによる観光不況に備える(5)

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⑬最悪の想定をリアルに考えると

アメリカで起きているインフルエンザ流行が新型コロナウィルスかもしれないという情報があるそうです。(まだ噂ベース)

でも、アメリカの医療費は本当に高いので、下手に入院でもしたら100万円がぽんぽん飛ぶほどなので、一般にアメリカ人はビタミン剤や栄養剤などを飲んで済ませます。又はメキシコに渡って医療を受ける。でも一般的に行くのはメキシコに面した州の南部の人々のみ。

そう考えると病院に行かないので、症例が出てこないというのも納得できるわけです。(まだまだ噂ベース。近日中に分かる事でしょう。)

(1)でその時点でのこの先9か月の予測をしました。中身は見てもらえれば分かります。

あまりリスク寄りの予測をすると変な人感が出るので、あまり無理はしないようにしますが、現状のウィルスの拡がりでは危機感を感じえません。個人的にウィルス系の映画が好きで、B級映画を含め色々と見ていまして、恐らく30本以上は見ています。

災害物の映画が好きというわけではなく、ウィルスが拡大していく段階での人々の心の動きが表現されていて、危機管理的に面白いと思いよく見ています。

そのウィルス映画の流れからして、現在の日本は初期防疫フェーズは過ぎています。多くの映画では、「世界中に拡大する」という最悪の可能性を物語の途中に提示して、そこに到達しないように努力して、ウィルスの拡大は防がれて、ハッピーエンドという流れになります。

しかし、「世界中に感染が広がる」がもう既に起こっている現在は、世界中が真っ赤に染まる流れでしかないのです。もし、ワクチンが開発されるという流れにおいても、それは世界中に蔓延してからが一般的です。(映画の流れ的には)

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よく考えてみれば、ちょうど中国の春節を機に世界中の中国人が国に戻ったり、世界中を旅行したりしたわけです。まだエジプトでしか感染が確認されていないアフリカ大陸は中国資本が入りまくっていて、インフラ整備は中国人労働者が行っています。勿論その人達は、春節で国に戻ったでしょうから、、、

よく考えて見れば、アメリカのハーバード大学やスタンフォード大などの超優秀大学の2割はアジア人で、そのうち半分は中華系で春節で国に戻ったでしょうから、、、

だし、日本人と台湾人以外でマスクを日常的にする国なんて世界にないのですから、、、

ウィルス映画通の私からすると、「DAY1、DAY2、DAY3と続いて、DAY40あたりはとっくに外出禁止令が出ていて、DAY60では世界中で病院がパンクして病人が町中に転がっている様子がニュースに出ている」が妄想されます。

まあ、そんな事が起こらないように、世界中の頭のいい人々がワクチンを作ろうと知恵を絞るので、大丈夫だとは思いますが、企業防衛においてはその人達に任せてはいられません。自分の会社は自分たちで守るしかないのです。

現在、当社の関わる会社でインバウンド観光客などに傾倒している会社はないのですが、インバウンド系観光地にあった宿泊施設の例をあげてみましょう。

⑭感染拡大すると防ぐ方法はインバウンド完全遮断しかない

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そもそも、当社がコンサルティングをするにあたり、十分にリスクヘッジをした戦略を構築していきます。

例えば、以前にサポートしたスキーリゾートの宿では、地域にスキー目当ての中国人やオーストラリア人が急増しており、周辺の宿はオーストラリア人でいっぱいになっているという噂が流れていましたが、当社は「基本は日本人、追加で外国人」の方針は変えませんでした。それに、冬で稼いでその他のシーズンはまったり過ごせばいいではなく、夏のアクティビティを開発して、売上の下支えにする戦略をとりました。

なぜなら「もし過去にない雪不足でスキーができなかったら」を想定したからです。

周辺の宿泊施設でそのような事を真剣に考えているところは皆無だったと思います。

しかし、今回のウィルス騒動でオーストラリアや中国の宿泊客は急減しているようです。こうなった場合、何も準備のないオフシーズンにどうやってオンシーズンの売上減の穴埋めをするのでしょうか?

最近のインバウンド観光客の急増で、この冬にインバウンド向けの大型投資をした施設が多いと聞きますが、さぁどうするんでしょうか?返済は待ってくれません。

2月23日現在、イタリアや韓国をはじめ、数人程度だった感染者数が数百のレベルまで増えています。恐らく今後も増加傾向で、いわゆるパンデミックに突入の可能性も出てきました。

そうなった場合の各国の想定される対応は、完全なる鎖国です。

そして、感染者断絶宣言をした国としか人の交流はしない、という流れです。

そうなるとインバウンド観光客はもちろん激減しますし、その後の見通しはなかなかつかないことになります。

例えば、イタリアでウィルスが根絶されたとしても、イタリアに入出国できる国がまだ感染国だった場合は、イタリアは安全国にならない可能性が高いです。まさにいたちごっこになりますが、現実的な想定だと思いますし、長期化する可能性が出てきます。

星野リゾートの星野さんは、よくインタビューで日本人客を重視するという話をしていましたが、全く同感でした。近いリスクから遠いリスクに向けてヘッジしていくと、どうしても日本人向けの戦略にならざるを得ないのです。

残念ですが、インバウンドばかりやっている観光施設や宿泊施設は、今更日本人に向けて集客をするのは難しいと思います。難しいの意味は、can’tではなくdifficultです。

現在の外国人向けインバウンド集客はある意味、対日本人集客とは逆の戦略です。国内観光を習熟してしまっている日本人に新たなる光を観せるのは、なかなか難しいのです。

でも、やってやれない事はありません。自分達が持っている資産を日本人がもう一度行ってみたい、買ってみたい、見てみたいと思わせるような商品に作り替えればいいのです。

コンセプト創造研究所では、無料経営相談を受け付けています。経営相談の時に、絶対に営業しないというのが当社ポリシーです。お気軽にご相談ください。きっと改善の糸口が見つかるはずです。

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