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コロナ禍の観光不況に備える

将来の予測:新型コロナウィルスによる観光不況に備える(1)

本投稿は、コロナウィルスの報道がまだまだ国内では過小評価され、情報がほとんど流通していなかった1月31日に投稿しています。風説の流布と言われる可能性を考え、ある程度控えめに記載しておりままして、この後の投稿をご覧頂くと分かると思います。(4/2記)

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今後の観光業の見通し。→ 常に川上から川下へ。

想像の世界でしたが、だんだんリアルな状況となってきました。

国内感染が広がってきて、今後さらに広がることは間違いないでしょう。中国人の渡航制限はさらに強化されるかもしれませんし、非常に状況は危ういと思います。

第二の武漢のような都市が登場したりすると、戦争状態で観光もへったくれもない状態になるでしょう。

こういうケースの場合は、悲観的に考えてはいけないというのは個人レベルの話で、企業防衛を考えるのであれば5手、6手先まで考えて損はありません。今回使えなくても、そのような準備は必ず将来に役に立ちます。

まず、

①対策を考える前に、将来の予測をしないといけません。

将来の予測とは、直近3か月、6か月、9か月、12か月後の外部状況です。外部状況を受けて会社の内部状況(売上・戦略等)を予測します。

この3か月(4月まで)は、現実的に見ても否定的な予測をしておいた方がいいでしょう、特にインバウンド客を中心に集客している施設は状況が悪いでしょう。

6か月後の7月(夏に)なればウィルスは収まるのが通例です。ただ、5月6月までウィルスが長引くと夏の団体はキャンセルが出る可能性があります。又は直前キャンセル。

この時期に前半の影響で資金繰りが回らなくなった施設は、オリンピックで一時的に外出控えになり見込みほどの売上を確保できないという状況になりえます。

そして、9月以降は資金繰りが回らない会社が出てきて、恐らく金額を落としてくるので、比較して安いの売り方は通用しなくなるでしょう。

そして、12月は分かりません。1年後の具体性は予測は難しいですが、特に景気が上向くネタはあまりありませんので、堅い商売に徹するのが良いでしょう。

②将来を予測したので、その予測に基いた対策を考える

この3か月(4月まで)は、ノーポジティブです。将来の資金繰りを考えて、コストの圧縮に励みましょう。簡単に言うと無駄な物は買わない、無駄な金は払わない、無駄なことをたくさんする。です。お客様が来なければ施設やお店の掃除をしたり、普段できないことをたくさんする時期です。同時に集客活動を活発化させましょう。世の中(消費者マインド)はネガティブに向きますので、SNSだけでも安心安全ポジティブを全面に出していきましょう。意外と人の笑顔が効いてきたりします。

GWが過ぎるころ (6月~7月まで) には終息してもらわないと困るのですが、この頃まで集客が悪化している場合は、周辺環境をよく見ないといけません。手っ取り早い集客策に値下げを行う施設が多くなりますので、ある程度まで合わせるか、金額や手法を線引きをしていかないと、今回は底なしで安くなる可能性があります。

そして、9月以降はこれ以前の約半年間に蓄えたものが効いてきます。新しい商品や販促戦略を練っていかないと、安売りに巻き込まれます。

現在、当社クライアント様に向けては、新しい販売商品開発とSNSでの拡散しやすい商品開発を2020年対策で行っていて、手ごたえを感じています。

過去に経営相談を受けた会社の過去を辿っていくと、必ずこのようなタイミングで準備対応が甘く、大きな痛手を受けてその数年後の経営危機というパターンが多いのです。

悪いことは言いません。準備しましょう。そして、動きましょう。

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