【宿プロデュース:考】多業種乱入の2017年、宿泊業界で生き残るには
いやーーすごいですね。
どこもかしこも一時期の焼きたてシュークリームブームのように、『宿泊業に参入!』ブームです。
当たり前と言ってしまえば当たり前のようにも感じます。大阪や東京に行くとなんじゃこりゃっていうくらい外国人が多いですよね。経済紙には『都心部のホテル稼働率が過去最高!』、『○○過去最高!』、『○○過去最高!』、『○○過去最高!』と並ぶわけですから、他業種で苦戦する会社にとっては『花畑』的な世界でしょう。
海外ではパン屋さんなどを展開するフォションがホテル事業に乗り出すそうです。
(フランスの高級食材ブランド「フォション」がホテル事業に参入、パリ中心部に2018年開業へ)
結婚式場のテイクアンドギブニーズがホテル事業を始めます。
(婚礼大手企業がホテル事業に参入、行政運営施設や遊休地の活用で全国展開へ)
飲食レストラン事業を展開するひらまつがホテル事業を始めています。
(高級レストランが手がける旅館が熱海にオープン、全13室が露天風呂付で1人8万7000円から)
通販会社のベルーナは、星野リゾートが運営していた「星野リゾート裏磐梯ホテル」を名称変更し、2015年10月3日に「裏磐梯レイクリゾート」としてしっぽりとオープンしています。
(http://www.lakeresort.jp/)
インバウンド専門の旅行会社がホテル事業を始めます。
(https://www.freeplus.co.jp/news/freeplus_detail/793/)
ビル運営会社がホテル事業を始めます。
(https://karaksahotels.com/kansai/)
みんな宿泊事業が大好きです。
共通点としては、本業が頭打ちになったというところでしょうか。
今後も新規事業の行き先として宿泊業はハーレム状態になり、ニューホテル、ニュー旅館の新規オープンが続くと予想されます。
当然、既存のマーケットの弱点や抜け目を狙ってオープンしてきますので、単純に既存ホテル旅館は競争が激しくなっていきます。
それでは、他業種からの新規参入組に影響されない宿作りをするにはどうすればいいか?
それは、宿をひとつのコンセプトで統一することです。
今後、当社が約4年に渡ってコンセプト経営を指導している静岡県天城温泉の禅の湯の事例をご紹介していきます。
これまでコンセプトで経営をするという大変難しくも、最強の経営手法の具体例をお見せしませんでしたが、当社と禅の湯との宿業以外での提携をもちまして、順次公表していきたいと思っております。
お楽しみに!