あなたは、LGBT(エルジービーティー)ですか?
Lですか? Gですか? Bですか? Tですか?
人口の中でこのような種別分布で考えると、13人に1人はLGBT
のいずれかに該当するらしいです。
ちなみに私は13人の中の12人の一人です。
さて、最近LGBTについてニュースで特集されたりですとか、
新卒者採用でLGBTの方が、面接でカミングアウトしてその反応を
ウォッチする番組などがあって、国内で特に注目されているLGBTです。
今回、こんな話題を出すのも
宿泊業にとって新たな大きな需要が露出してきたという、
ハッピーベルなブログなのです。
宿で客層をターゲット設定するときに、
男性、女性、年齢層、所得層、ペット有無などありましたが、
まったく異なる新しいカテゴリーが出来上がるかもしれません。
私は、20代前半でアメリカに渡り、様々な人種の様々な種類の人を
見てきましたので、当たり前のようにLGBTを肯定しますが、まだまだ
日本では奇なる人扱いを受けることが多いようです。
そんなLGBTの方々ですが、私が旅館経営をしている時にもたくさんの
LGBTの方がお越しになりました。印象的なのは、多くの場合で
貸切露天風呂を利用されていたことです。
やはり人目を気にして、公然でのイチャイチャ感は出しずらかったのだと
思います。
食事の時は、大きな口を開けて『あーーーーーーん』としたいでしょうし、
館内をブラ歩きする時は、手をつないで仲良く歩きたいのだと思います。
普通のカップルであれば当たり前にできる旅の楽しみを、人目をはばかるが
為に出来ないという旅行弱者なのです。
実は、一時期私がサポートする宿で本気でLGBT向けの宿をやろうと
考えていました。
LGBT限定の宿にしようとしていましたので、おそらく全国初の試みですし、
あったとしてもアンダーグランド系だと思います。
間違いなくLGBTに限って受け入れる温泉旅館ではないはずです。
この仕事を始めてからしばらくそっち系の人と話す機会が無かったので、
調査のために名古屋女子大小路のゲイバーや新宿2丁目、練馬のゲイバー、
ゲイが集まるスーパー銭湯などなど情報集めにいろんな場所に出向いていました。
そっち系の方々の性欲の強さや、場所を選ばないことや、今まで興味が
無かったからかもしれませんが、専門宿設立に向けての情報を集めました。
結局、その宿では公共施設(特にお風呂)での対応がネックになり、計画は
なしになりましたが、その市場の可能性は強く感じています。
可処分所得の高さや始めた時点で国内のパイオニアになれる点、
客層の面白さから言っても進めたかったプロジェクトです。
絶対面白い展開になると思います。
ゲストハウスじゃなく、ホテルじゃなく、温泉旅館がいいと思います。
客室は純和風の設えでOKで、お部屋の案内なんかは不要です。
お風呂は『大浴場が宿公認のハッ〇ン場という場所になってしまう』
という指摘がいくつもあったことからプロジェクトがNGになってしまったの
ですが、まー常識の範囲でご利用ください・・・。という感じであればいいのかなと。。。
食事処は少し薄暗い感じで、テーブルにスポットを落とす感じで良いと
思います。
玄関にはレインボーフラッグを掲げて、玄関や駐車場は周辺からあまり
見えずらい場所であれば尚良し!という感じです。
専門の宿を作ること自体がある種の差別と感じる方もいるかもしれませんが、
リサーチをする中で『そういう旅館があったら一度は行ってみたいよねぇ♪www』
という声があったのも事実です。
まだまだ未開拓分野で、数年単位でブラッシュアップされていかなければ
いけないと思うのですが、誰かが始めるべきと思います。
市場が無ければ作ればいいのです。市場を作った人が、その市場のルールを
作るのです。
そして、一番の果実を得ることが出来るのだと思います。
当社が行っているコンサルティング業務は、まさにこのように
宿の新しい可能性や宿のカタチをプロデュースして、
そこから新しい収益体を構築する仕事をしています。
この部分が本業です。いわゆるプロデュース業です。
じゃらんや楽天やコスト削減やオペレーション改善も当然行いますが、
本業はこっちです。
最近、こっちの本業の部分をたくさんやりたいなぁと思う、今日この頃です。