■改善課題:後継者と不仲でこの先が不安
旅館タイプ
客室:40室~60室規模
エリア:関東エリア
■ファーストインプレッション
業績が安定する期は、団体客を獲得できた年で、団体客が獲得できないと赤字に転落するという状況でした。ネットエージェントへの売上の移行が十分でなく、団体客オフ期の個人客獲得が必須でしたが、後継者の偏った個人客宿への傾倒と現社長の団体客への傾倒というある意味分かりやすい状態で、同じ方向を向いていることに恵まれていると感じました。
■改善前
日常的な口喧嘩と会社業績の不安定
現社長(父)と後継者様(ご長男)は毎日顔を合わせても挨拶もせず、眉間にしわを寄せながら口げんかばかり。お互いに主張する内容は会社業績向上に向けてもっともな事ばかりですが、血縁というところでどうしても言葉に角が立ってしまい、経営に集中できない状況でした。
■改善アクション
・団体営業手法の見直し(エリア、エージェント、単価等)
・宿泊プランの再プランニング、再プラン選定、プラン説明・プラン写真・プラン名の変更
・HPリニューアル
・グダグダな会議を社員参加の経営会議に変更 等
■改善後
当社が現経営者と後継者の橋渡し役になり円満経営に
何よりも一番の問題は、会社業績が安定しないところでした。それに向かってお互いに案を出し合っているにも関わらず、お互いに不得手な分野だったために理解が無く喧嘩が起きていたようです。家族会議だった会議を社員も入れた経営会議にして、ネットエージェントの重要さや、団体客の重要さを伝えました。それからそれぞれの分野で足りていない部分に対して声を出し合い、改善に向き合うと約1年超で結果が出始めてバブル期以来の好業績で、リニューアルに向けて走り出し、会社後継者へのバトンタッチが概ね完了しました。
※本支援実績においては、コンサルティング契約において実施している指導内容の一部を掲載させて頂いております。