突然でございますが、旅館再生:考 終了致します。
私の名刺にも書いてあります、
~ 旅館再生と経営者支援 ~
を名刺交換で渡した時の大抵の反応は、
『 へーーー 、旅館再生ですか。 面白そうなお仕事ですね。 』
と言われます。
名刺交換だけでこれだけ盛り上がれるネタはあまりありませんが、
私自身としては違和感をこの2年間感じておりました。
『 旅館再生と言っても、再生させていない・・・・ 』
そうなんです。再生させていないのです。
私の認識では、再生ではいい感じにならないのです。
民事再生法に代表される言葉、 再生。
民事再生法で債権カットなどを行った会社が倒産せずに残っても、
5年後の生存率は2~3割です。
そこには様々な理由がありますが、私の考えとして根本的に再生ではいけないのです。
再生は、言葉のとおり再び生きることです。
辞書(大辞泉)には、こうあります。
1、衰え、または死にかかっていたものが生き返ること。蘇生。
2、心を改めて正しい生活に入ること。更正。
3、再びこの世に生まれること。再誕。
1、はまさに黄泉がえりです。これでは、残念ながら過去の経営的病は治りません。
2、は良さそうですが、根本が変わらず再犯率が高いのです。
3、は経営的には全く違う意味です。
私の考えは、再び生きてはいけないのです。
再び生きるのではなく、変わることが最大重要事項なのです。
私が支援しているお宿様にはいずれも変化をもたらします。
変化が嫌いでも、気付いたら変化させてしまいます。
そして、笑顔を取り戻させます。
結果的にいい感じになっています。
そこで考えたのです。
『 俺がやってるのは、、、再生じゃない。。。 』
『 再び生き返らせたら、また同じ過ちを犯してしまう。
同じ過ちを犯させないために、悪い部分を変えるのが私の仕事。 』
と考えていると、
再生じゃなくて、創造だ。
まさに当社のコンセプト創造研究所 のタイトルの通り、創造業なのです。
お部屋のリニューアル、料理開発、宿泊プラン開発、オペレーション開発、
経営者のマインド変化、社員さんのモチベーションアップ、銀行交渉、
HP業者選定、人材採用、設計士選定、接遇研修などなど、
完全に創る仕事です。
ということで、違和感を解消するために日々書き綴っている
旅館再生:考
を止めて、新シリーズ開始します。
名付けて、
旅館プロデュース:考
YES! しっくりくる!
今後ともご愛顧のほど、宜しくお願いいたします。