【旅館再生:考】 湯治宿の現状とこれから

 

先日、湯治温泉地を集中的に巡る機会があったので、

湯治温泉をたっぷり堪能してきました。

泉質についてはさすが と言わせるものでした。

でも、ちょっとした異変を感じます。

あれっ。。。人が少ない感じが。。。

震災前は溢れるようにいたお客様が、感覚的には半分くらいでしょうか。

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この現象は全国的に言えます。

これまで小規模温泉地ながら、どの湯治宿もそこそこの稼働をしていて

賑わっていた温泉地が、灯りが一つ、また一つと消えていっています。

原因はなんでしょうか?

それは、温泉需要の安近短化が影響していると考えます。

市街地にはスーパー銭湯が乱立し、郊外でも市営の温泉施設が現在でも

新築され、温泉でゆっくりする需要は手前で完全に収まっているのです。

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交通費をかけて、宿泊費をかけて、自炊をして、布団を自分で引いて、

お代はそこそこ取られるというビジネスモデルが市場の変化

通用しなくなっているのです。

元来湯治宿が持っている機能を近場の銭湯が完全に満たしているのです。

残念ながらこの流れは止まりません。

スーパー銭湯は今後も成長を続けますし、変化を起こしていきます。

では、湯治宿はなくなってしまうのか?

そうとも言えません。

湯治温泉の代名詞的な、酸ヶ湯温泉や玉川温泉など全国的に

名が知られている温泉地は生き残るでしょう。

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知名度がそこまでないところは方向転換を迫られます。

その時、どうするか?

ライバルであり、リピート客をグングン奪っているのはスーパー銭湯です。

彼らが出来ることと、出来ないことがあります。

出来ることを真似しても所詮三番、四番煎じで通用しません。

彼らが出来ないことを、見つけて磨き上げて市場に投入です。

では、彼らが出来ないことの代名詞とは。

それは、湯治温泉の立地性です。

そうです。

ド田舎!  です。

進んでも進んでもなかなか着かないあの立地性は、ある特徴があります。

それは、都会の喧騒から完全に遮断されることです。

車の音も聞こえない、ステレオサウンドも聞こえない、ダンプカーの轟音も聞こえない。

心を休めるのには最高の場所です。

気づきましたか?

キーワードは、心を休めるです。

ストレスを抱えて、心に傷を負った人が都会にはたくさんいます。

そんな人を癒す新しいタイプの湯治温泉があっても良いのではないでしょうか?

心の癒し

に焦点を当てた湯治。

くると思います。

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