まず、ここでの客単価は、1泊2食の一般的な宿泊のケースを言います。
世の中ではデフレ脱却! と声高に叫ぶ方々がいらっしゃいますが、
まだまだ本調子ではないお宿が多いのが現在の宿泊業界のようです。
さて、
『客単価が毎年下落してしまい、気付いたら365日同料金のお宿と競ってた。。。』
なーんて話をよく耳にします。
『そこまではいってない』というお宿が多いとは思いますが、
似たような下落傾向にあるのは全体的な流れです。
では、どうするか?
答えは単純です。
宿泊プランの単価をアップさせればよい
のです。
(当たり前ですよね)
でも、宿泊プランを高くすると売れないから安くしているんですよね。
そこなんです!そこが肝です!
単価が下落して止まらないお宿の一番しなければいけないことは、
自分たちの本当の実力を知ること
です。
どうしても宿の実力以下の単価で売るケースが多く、損失が膨らみます。
そのような現象が起こる最大の理由が、本当の実力を知らないからなのです。
宿の魅力や実力を過小評価して安く売り、安くすると売れるという癖が
ついてしまいます。
この心理状況を改善しない限り、安売りは止まりません。
例えば、以前は18000円くらいの宿泊単価で販売していたのに、
現在は12000円という2/3の単価になった宿があるとします。
33%OFF!! は十分に安売りですよね。
この安売りを止めるには・・・
高く売るのです。
18000円は背伸びしすぎかもしれないので、15000円で売りましょう!
『それでは予約が減って売上を確保できない』
と思うかもしませんね。
恐らく同じように売るのであれば、売上は減ります。
でも、それが必要なのです。
何回も申し上げます。
単価が下落して止まらないお宿の一番しなければいけないことは、
自分たちの本当の実力を知ること
です。
販売手法を変えずに15000円で売った時に、売上はいくらになるのか。
そこからの考え方がもっと重要です。
15000円で販売したら売上が減ったので、安く売ろう!
ではなく、
15000円で販売したら売上が減ったので、15000円で売れるように変えてみよう!
にならなくてはいけないのです。
残念ながらこのプロセスを踏まないと、なかなか単価をアップさせようと思えないのです。
15000円で売ると決めたら絶対に15000円で売るのです!
15000円で売れないのであれば、15000円で売れない理由を考えるのです。
そして、解決します。
『なーんだ、当たり前のことじゃない! そんなことわかってるけど、出来ないから
安くしてるんだよ!』
とお思いの方もいらっしゃると思います。
そうなんです。出来ないから安くしてるんですよね。
でも、安売りには終わりはありません。
10年前には6800円が普及すると思った人は少なかったと思います。
5年前には5000円が普及すると思った人は少なかったと思います。
1年前には・・・・・・。
いつかこの流れから脱しなければいけません。