【旅館再生:考】 消えゆくケーキ店、そして、、、

 

私の勉強会でたまに出すのが、

これからの宿泊業界やばいですよ。

というお話。

みなさんもやばいとは思っていますが、それは雰囲気的なものであって

具体的に何がどうなるというところまで思いついている方は、

ほんのわずかです。

具体的にこうなりますよ とお話ししても

なかなか理解しずらいので、そのような場合は、例で出すのが

  『消えゆくケーキ店』 の話です。

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一番上にあるコンビニスイーツの座談会(YOUTUBE)でもありますように、

コンビニのケーキ菓子や和菓子のレベルアップは、ケーキ業界に

激震を与えています。

一昔では、コンビニのスイーツ菓子というと、

甘ったるい、ショートケーキしかない、へんな味がする

など、ケーキ好きの女子のハードルを越えられない商品ばかりでした。

しかししかし、

現在では、

ローソンのプレミアムロールケーキをはじめ、パッケージを隠せば

一流ケーキ店のスイーツと判別がつかないほどのレベルに達しています。

※なんと、プレミアムロールケーキはこのブログが書かれている

4/20に累計販売個数 9500万個 達成!

だそうです。

そんな中、工場生産はできない街のケーキ店はこれまで

味で勝負!

だったのですが、その味で勝負!の分野にコンビニが立ち入ってきました。

それもこの数年で急速にクオリティと種類を増やしています。

この流れって実は街中から消された酒屋さんと同じ運命を辿っています。

酒屋さんの多くは、近所にコンビニエンスストができても、対策を打つことなく

こんなことを言っていました。

『うちは古くからのお客さんが付いてるから心配ない。だし、コンビニは

値引き販売できないらしいじゃない。』

しかし、多くの酒屋さんが分析できなかった点が一つあります。

それは、コンビニが生活主動線に乗ってしまっていたことです。

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コンビニエンスの名の通り、圧倒的に便利だったのです。

煙草も買えるし、雑誌も、弁当も、お菓子も、携帯充電器も、

おつまみも、ケーキも、から揚げも、多くの人が欲しがるものは

大抵置いてあったのです。

それに、古くからの酒屋さんの体質である、

『欲しいなら、売ってやるよ』的な対応が客離れに拍車をかけました。

※免許制度に守られた業界でよくあります。

危機感を覚えた酒屋さんの一部は、お店をオシャレに改装したり、

愛想良く接客しましたが、効果なく閉店に追い込まれました。

まったくこれと同じ状況がケーキ屋さんに起こっています。

私の近所にもあります。職人気質のケーキ屋さんで、おいしいことで評判の

ケーキ屋さんです。でも、あきらかに前よりもお客さんの数が減っています。

客数の減少に合わせて品ぞろえが悪くなって、静まり返った店内。

以前に比べて変に愛想がよくなって、らしさがなくなったオーナーさん。

明らかに、近くにあるセブンイレブンファミリーマートに食われています。

なぜそれを言えるかというと、近所で新規のケーキ出店はゼロだからです。

私はたまに買いに行くかもしれませんが、一度離れたお客様はもう

二度と帰ってこないでしょう。

多くの閉店した酒屋さんと同じように、

変化に付いていかなかったし、自ら変化を起こさなかったからです。

残念です。

でも、それが市場原理というもので、弱肉強食です。

食われたらお終いです。

お終いにならないように、変化を起こさないといけません。

宿泊業界に立ち返ると、この変化が違った意味で

理解されることが多いのです。

お部屋を改装したり、新しいお風呂を増築したり、ロビーを改装したり、

とそれなりの変化を起こされていますが、残念ながら効果は限定的です。

どこかで見たことのあるお部屋への改装やよく見る露天風呂への改装

はもうすでに需給バランスが壊れてしまっているのです。

はっきり言ってしまうと、

全然珍しくないし、希少価値ゼロ。 過激に安いなら泊まってあげてもいいかも。

どうせ同じなら、安心感の高いチェーン系の宿でそこそこの料金で泊まったほうがいい。

とお客様は頭の片隅で考えています。

単館経営系の宿にとってのコンビニエンスストアは、

チェーン系宿です。

チェーンの強みは、異なるシチュエーションで発生した問題解決や成功事例の蓄積です。

チェーン宿は、より多くのお客様に喜んで帰っていただく確立を高くすることに尽力します。

単館経営系の宿でも同じことを行っていますが、データ数の多さにはかないません。

そうです。このままでは宿泊業界でも酒屋さんやケーキ店と同じことが起きます。

では、どうするか?

『今でしょ!』

ではなく、チェーン宿にできないことを追及するしかありません。

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酒類配達に特化して業績を伸ばしている カクヤス のように、

コンビニが手を出しずらい分野で1000億円企業になった会社もあります。

カクヤスのように、大資本が自社商圏に来ても食われない会社には

ある特徴があります。

それは、

変化に前向き

だということです。

変化を前向きにとらえ、失敗を失敗と思わず前進していく。

でも、そうは言ってもこれまで自社で散々考えてきたのに、

本当に新しいアイデアが思いつくものだろうか?これ以上考えても時間の浪費ではないか?

とお思いの経営者様が、当社にご連絡をされる傾向があるようです。

思い立ったら吉日 

です。

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