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【旅館再生】リニューアルしても売れない宿に共通する「気の病」|再生は“気”からシリーズ①

経営ヒント

売れない宿に共通する“気の病”とは?

リニューアルより先に変えるべきもの【第1回】

旅館・ホテルに限らず、調子の悪い会社には独特の「気の重さ」があります。
空気が淀んでいて、なんとなく居心地が悪い。
お客様も、言葉にはしませんが、それを敏感に感じ取ります。


“気の悪い宿”には共通点がある

  • 従業員に覇気がない
  • サービスが事務的で淡白
  • 館内に活気が感じられない
  • 商品(料理や施設)に生命力がない

こうした宿では、集客のためにリニューアルを行ったり、
新しいプランを導入したりと、いろいろと手を打ちます。

でも――
なぜか“当たらない”のです。


売れない本当の理由は、「商品」ではない

失敗の理由は意外とシンプル。

どれだけ素晴らしい商品を作っても、
それを提供する“人の気”が悪ければ、商品そのものが陳腐化する。

施設や設備を刷新しても、それを扱う“人”のモチベーションが低ければ、
お客様にはその良さが伝わらないのです。


宿を作るのは、「人」

旅館再生の現場で、私たちが必ず直面するのがこの問題です。
いくら仕組みを整えても、現場のスタッフが変わらなければ、結果は何も変わりません。

「でも、スタッフはなかなか言うことを聞いてくれないんです」

この声、何度も聞いてきました。


給料UPではモチベーションは上がらない

もちろん、お金は重要です。
でも、それだけで人は動きません。

数ヶ月も経てば、
「いつもらったか」「誰にもらったか」なんて忘れてしまうものです。


必要なのは、“気持ちをリッチにする”こと

人を動かすのは、目的承認です。

  • 「なぜここで働くのか」という意味
  • 「自分の成長や成果が認められている」という実感

この2つが揃ったとき、スタッフの“気”は高まり、
自然と「良い接客」「良い雰囲気」「良い商品提供」が生まれます。


“気”が変われば、宿は自然と変わる

  • 活気のある声かけ
  • 笑顔に満ちた接客
  • 丁寧な料理の盛り付け
  • 館内を清掃する姿勢そのもの

それらすべてが、「お客様に伝わる空気=気」を変えていくのです。


まとめ:宿の再生は“気の再生”から始まる

  • 売上が低迷している宿には、「気の病」がある
  • リニューアルよりも先に、スタッフの気持ちを整えること
  • モチベーションが高まれば、商品力も自然と引き上がる

📌 次回予告

【第2回】では、実際に現場で“気”を変えた成功事例を紹介します。
組織の空気をどう変え、スタッフの意識をどう変えていったのか――
リアルな変化をお届けします。

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