【宿プロデュース:考】 ビジネスモデルの崩壊&転換期(2)旅館ホテル業界編

前回、
http://concept-soken.sblo.jp/article/104551567.html
からの続き。
旅館ホテル業界においても、ビジネスモデルの崩壊&転換期が来ているのです。
これまでの旅館ホテルのビジネスモデルとしては、1泊2日を中心とした時間に対する
部屋、風呂、料理(レストラン)という装置の利用を販売していました。
それもセット販売で。
しかし、そのビジネスモデルが徐々に徐々に崩れようとしています。
アパホテルや東横インなどの大手チェーンホテルによる部屋(宿泊)販売。
スーパー銭湯や第三セクター系温浴施設による風呂(温泉入浴)販売。
外食チェーンによる料理(レストラン)販売。
それぞれのカテゴリーのスペシャリストが全国展開することにより、これまで
ひとつの地域で揃うことのなかった部屋、風呂、料理が選んで買えるように
なりました。
既存のセット販売宿(旅館、ホテル)は総合力で勝負してきたのですが、
外部環境の変化による消費者の購買変化について行けず宿泊売上が
下降し続けているのです。
どうでしょうか?
ここまではご納得いただけますでしょうか?
これまでにも同じ状況は起こっていたのですが、過去と現在の大きな差は、
カテゴリースペシャリストのクオリティ(プライスフォーバリュー)が圧倒的に
既存施設よりも高いことが言えると思います。
東横インやアパホテルなどについては、一度泊まってお部屋の掃除状況をチェック
してみるといいでしょう。天井近くの壁によく見られる白いホコリなどは皆無で、
驚かされます。
万葉の湯などの総合温浴施設に行ってみてください。多くの宿が行っている風呂改装では
万葉の湯のクオリティまで追いつきません。(もちろん、投資をかければなんでも出来ます)
アルバイト店員が作っている大戸屋で食事をしてみてください。800円の味とは思えません。
お客様は日々最新の情報を仕入れて、どんどん買い物上手になっていきます。
となると、どうせ泊まって、お風呂には入れて、食事ができればいいんだから、、、
5000円、6000円のチェーンホテルのツインに泊まって、食べログで調べた地域の
名店で夕食、、、なんてことが当たり前になってくるでしょう。
DSC01396_R.JPG
最新の観光庁発行の宿泊旅行統計調査の旅館ホテルの
部屋稼働率32.4% が
まさにそれを表しています。(リゾートホテルは50.0%)
そこで考えましょう。
これからの約2年間でどうしていけばいいか?
その答えは、
旅館ホテル × コンセプト = 負けない宿
です。
例えば、
旅館ホテル × 【シェアコミュニティ コンセプト】 = 負けない宿
その名の通り、共有する宿です。
核家族化が叫ばれた1990年~2000年代。核家族化は常態化して注目を
集めるキーワードでは無くなったが、弊害も出てきています。
都会を中心として、見ず知らずの人とは接することがなく、かといって近所付き合いが
出来るわけでもない人が多くなっています。
人と接する事に対しての欲求は、シェアハウスとして顕在化されていますが、
「日常空間を常時一緒に過ごすまでは・・・」
という多くの 『欲求があるけど、踏みきれない層』
を取り込む宿コンセプトです。
少し大きめのお部屋にはカプセルホテルのカプセルが部屋に4台~5台設置されており、
寝室のプライベートは守られていますが、それ以外の空間は全て共有(シェア)です。
宿のルールとしては、必ず食材(腐らない食品)の持ち込みが義務付けられていて
夕食は持ち込まれた食材を元にメニューが決定します。
もちろん、夕食はみんなで同じテーブルをシェアして顔を合わせながら食べます。
玄関には全ての宿泊客の翌日の観光予定地や次の目的地が黒板に書かれており、
一緒に行きたい人は声を掛け合い、時間をシェアします。
という宿どうでしょうか?
宿の形態自体は変わることなく、強いコンセプトが掛け算されることで、
大資本の強豪宿やカテゴリーキラーが来ても負けない宿になれます。
そんなコンセプトを作って、コンセプトを宿に掛け算して、商品化することを
やっているのが、コンセプト創造研究所です。
コンサルティング業とは申していますが、プロデュース業にほぼ近いので
ブログタイトルを約1年前に変えました。
宿を変えたい方、現在は宿を維持できているけど、強い宿が来た時に
負けない宿にしたい方。ご連絡下さい。
解決の道が見えると思います。

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