【旅館再生:考】 失敗から学ぶ施設投資

失敗。

成功事例から学ぶ的な本が、毎日たくさん出版されるが

失敗事例から学ぶ的な本が、毎日たくさん出版されることはありません。

それは日本人の文化的なものかもしれないし、売れなければ意味がない

という出版社側の意図もある。

でも、です。

失敗から学ぶことは多い のです。

東日本大震災から2年を経過しても、その余波はなかなか収まらず

破産や清算をする旅館ホテルが後を絶ちません。

いくら売上が下がっても、お客様から”もう行かない!”と言われもいいのです。

最悪潰れなければいいのです。

潰れては

THE END

です。

人は失敗してから、失敗に学ぶことに気づくのですが、旅館ホテル経営という

サバイバルな世界ではその”気づき”がもう2年早ければというケースが後を絶ちません。

帝国データバンクデータなどの倒産情報を見ると、多くの場合に法則があります。

それは、負債が多いことです。

『いやいや、当たり前でしょう。借金で首が回らなくなって倒産するんだよ。』

とお思いかもしれませんが、倒産をされた企業の経営者はどこかで、

『自分は大丈夫』

と思っていたのです。

多くの倒産する旅館ホテルのケースはこうです。

① 借入返済をにするために、更なる集客を狙って借入を増やす。

② 2~3年は調子が良いのだが、4、5年目に社会状況や近隣の競合がわり

  投資した施設に魅力がなくなる。

③ 売上がずるずる減少していき、首が本当にらなくなってくる。

④ 回らなくなったところに、金融機関からのプレッシャーが追い打ちして、

  改善活動や思考が止する。

⑤ 返済が不可能になり、産申請、民事再生法申請、新会社に経営を移譲し旧会社を清算。 

まず、そもそもの間違えが①です。

その時点での名目は売上アップと号令を上げるのですが、実質目的は

『借金返済』です。

借金を減らすために、借金を増やすのです。

今の日本の状況と似ていますね。お金がないからお札をたくさん刷る。

おかしいですよね。

そうです。おかしいのです。

そして、②で狂いが生じるのですが、そこからさらに傷口を広げるのが更なる借入です。

過去2~3年の財務状況は改善されているので、銀行は貸しやすい取引先になっているのです。

そこで大きく道は分かれます。

さらに、④は多くの経営者が予想だにしない事ですが、ここからは半沢直樹の世界です。

金の切れ目は縁の切れ目

という格言をこの時思い出すのです。

『 返済が無ければ、敵にさえ思えてくる 』 です。

ここで学ぶことは何か?

それは、

負債を減らして、資産を増やす

という商売として当たり前のことを忘れない事です。

お金を貸す段階ではみなさんがみたいなことを語ります。

夢は大事ですし、夢を持たなければ将来は見通せません。

しかし、夢の内容が大事なのです。

他人が作った夢なのか、自分が思った夢なのか。

そのチョイスで人生が狂うことがあるかもしれません。

私は決して施設修繕や更新投資をするなとは思っていません。

当然、自宅よりも古くてかび臭いような宿にお金を出して泊まりたい人は多くありません。

お客様が必要とするレベルには達する必要はあります。

しかし、自らの意思を失った施設投資(借入増)は、多くの先人が失敗してきています。

学びましょう。

オリンピックが東京に来るぞ!!!!

と浮かれた時に

兜の緒を締められるかどうか

それが分かれ目です。

『 オリンピックが東京に来たら、ほにゃららら・・・・ 』

これからたくさん聞こえてくるでしょう。

当然外国人観光客は増えるでしょう。

経営はオリンピック前も、オリンピック後も続きます。

ピークタイムシフトをした企業がたくさん数千名のリストラを行っていますよね。

ピークは尖っているからピークなのです。

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