【旅館再生:考】 売れる!団体宿泊プランの作り方①
売れる!団体宿泊プランの作り方
① (お客様要件を満たす)
(①の前にやらなくてはいけないのが、現状分析ですが、現状分析まで載せると本筋に辿りつかなくなってしまいますので、その部分は割愛しました。)
以前のブログにも掲載しました通り、個人対象のプランも団体宿泊プランも考え方は一緒です。
お客様の希望・要望・要件を満たす物でなければいけません。
しかし、お客様を一元にエンドユーザー(宿泊するお客様)だけで想定してはいけません。
お宿にとってのお客様は簡単に並べただけでも、こんなにあるんです。
旅行に参加宿泊する方、
旅行を実施する会社の社長さん、
幹事さん、
旅行決済をする方、
お宿の営業担当者、
旅行会社の担当者
などです。
それぞれの希望・要望・要件を満たさなければいけません。
例えば、
旅行を実施する会社の社長さんであれば、
・ 社員の親睦、一体化を図りたい
・ 会社の方向性を発表したい
・ 幹部社員の育成の機会にしたい など
希望・要望・要件があります。
社員の親睦、一体化を図りたい を叶えるために、宴会や体験スポーツプログラムなどが提供されます。
会社の方向性を発表したい を叶えるために、会議室、プロジェクター、スクリーン、舞台などが提供されます。
お客様の希望・要望・要件を叶えるために、お宿の皆様は対応に奔走するわけですが、結果的にどうなっているかというと10軒並べば、10軒とも同じ提案になっている場合が多くある様です。
これは、他のお客様でも見られます。
例えば、
旅行会社の担当者であっても同様で、
・ 確実にこのお客様の旅行を受注したい
・ 他社に負けないプレゼンテーションツールを用意したい
・ 毎年受注出来るようにしたい
・ 売上や手数料収入を多くしたい など
希望・要望・要件があります。
他社に負けないプレゼンテーションツールを用意したい を叶えるために綺麗なパンフレットや必要十分な宿情報などが提供されます。
売上や手数料収入を多くしたい を叶えるために、競合宿に負けないような条件の提示などが提供されます。
ここでも競合宿と類似した提案がよく見られます。
個人客向けプランと同様で、差別化を図らなければ料金値引きに巻き込まれます。
しかし、とりあえずお客様の希望・要望・要件を満たすという大きな目的を果たすことが第一です。
お宿側の一方的な言い分は横に置いておいて、まずはお客様の希望・要望・要件を見つけましょう。
売れる!団体宿泊プランの造成はそこから始まります!